風渡7「鍛えられた炎天下の草取り」

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1町歩(3000坪)の畑は小学校に入ったばかりの子供にとっては途方もない広さであった。夏、炎天下での農作業、特に草取りほど辛いものはない。八ヶ岳の裾野の高原は降り注ぐ容赦のない太陽光と紫外線にさらされ、乾ききった土からの照り返しも強い。南から北へ、北から南へ、腰に蓬を差して日陰を作り、地を這うようにして黙々と草を取る。ポタ、ポタ、ポタ、土煙りに汚れた額を汗が滴り、目が霞む。いつ終わるのか、ゴールは途方もない遠さに思われるが、半分すぎると確実に終わりが見えてくる。「仕事はやらなければ終わらない。半分終わればゴ-ルが見えてくる」ということを体の中に叩き込んで教えてくれたのが、この炎天下の草取りである。
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冨田 直子
2011/10/29
途方もない仕事も半分過ぎれば終りが見えるというのは、何事にも通じることだと思いました。